M16 感情を知る1
前回受講メモを書いておらずちょっと間が空いてしまったが、思い出して書いておこう。
今回から感情を知ることがTopicだ。
理性に対して感情があり、感情は無視できない動力源である。
感情を考える時にモデルとして引用するのが、アルバート・エリスの「感情のABC」というもので、次の3つ。
- 刺激(Activating Event)
- 信条(Belif)
- 結果(Consequence)
このうち、信条、言い換えれば捉え方、しか変えられるところはない。
もちろん、信条を変えることが目的ではないが、刺激に対するものの捉え方に対して影響を与える、というのがコーチングの中で起こり得る。すると感情に変化が起きる、言い換えれば結果が変わる、ということだ。
感情で気をつけなければいけないのは、「共感する」という行為だ。
この共感する、というのは難しく、安易にするものでもない。
相手との関係性もあればタイミングもあるし、様々な要因の上で成り立っている。共感を安易に示すことはコーチングを機能させる上で弊害にもなるし、かといって一切共感しない、というのもどこか違う。
あくまで大切なのは、その人の感情は最終的にはその人自身しかわからない、ということを理解しておくことだ。
コーチが勝手に推測してわかったつもりになる、というのは間違えの元で、あくまで自分の言葉で共感を表明すること、そしてその必要がある場面に限る、という話だ。
さて自分はどうかというと、クライアントさんに対して、話しやすくなるように心がけているし、安易に共感することはないが、かといって淡々と受け答えするような感じもなく、その距離感に気をつけている。
クライアントさんの悩みというのは分かるし、ついポロッと共感しちゃう、というのは良くも悪くもある。それで関係が損なわれるということは今のところないので、適切な場面でできているのかな、とは思う。狙ってやれるものでもないし狙ってやりたいものでもないし。
感情を蔑ろにすることはせず、しっかり理解してコーチングをしていこう、という入り口の話だ。