祝・合格
コーチングの認定試験に晴れて合格した。
合格点は割とギリギリのような気がしていて、自分の中では課題が残る結果ではあったが、一先ずは認定されたことをささやかながら喜びたい。
そんな折、ひょんなことから上司とコーチング的な対話をさせていただく機会を得られた。
仕事以外のところの話で、上司がしたくてもできていないこと、夢、のようなことを聞くことができ、またそのバックグラウンドを知れた。
意外なスケールの話で、しかし上司らしさを感じる話であった。
そうした夢を持っていることが、一つ素敵なことだとも思う。
私の夢は、沢山ある。その一つに、求められるコーチになることだ。
私との対話で、クライアントさんが元気になる、前に進む、あるいは感動していただける。
私と対話ができて良かった、と多くの人に言ってもらえること、そしてそれがその人の人生の思い出の一つにもなること。
そういう対話ができるコーチとして活躍していたい。
認定コーチとなった今、実績をどう積み重ねていけるかのかがチャレンジである。
M30 総合演習 -最終回-
本日ついにCoachingScape 2.0の最終回であった。
1年かけてコーチングを学んできたが、その実は頭の働かせ方について学んできたといって良い。
自分の思考と相手の思考を区別すること、コーチはクライアントが何を考えていて、何を考えていないかを見極めること、そして相談事の本質がどこにあるのかを見極めること。
端的に言うとこうした点を意識しながら、どのようにクライアントと自然に対話をしていけるか、ということに重きを置いている。
1年を通して、果たして自分がどこまで成長したんだろう。
仕事の場面でコーチングが機能した、という場面はあるので、自分のモノにはなっているのだろうとは思う。
ただそれがどれだけ質の高いコーチングになっているのだろうか。
CoachingScape 2.0の良いところの一つとして、受講生同士でコーチングの練習を行い、先生である大森さんからフィードバックをもらえることだ。
それによれば、僕はフラットで程よい距離感を保ちつつ、広い質問を投げかけながら、クライアントの問題に迫っていく、というようなことを言っていただけている。
それが僕の持ち味であり、やり方で、一定の評価は頂けたので、それを自信として取り組んでいこうと思う。
終わってみるとあっという間だけど、このブログと共に時折振り返し、質を高めていこう。
人間理解、洞察力。ブレずに意識していこう。
M27M28M29 総合演習
M27 はグループコーチングの話
これは先の先すぎてあまり実感が湧かないが、ミーティングをする際にも使えるテクニック、みたいな話が含まれている。
要は、参加者が各自主体的に考えて場が進行していくことと、それを達成するには何が必要か、というお話しだった。
M28から総合演習で、がっつり相互コーチングを行った。
私の悩みに対して、実際に先生のコーチングを受けてみる必要がでてきたようにも思った回だった。悩んでいる時間がもったいないのかも。
そして本日M29で総合演習2回目。今回は他のシーズンの生徒さんも出ていて、とても面白い回だった。やはりメンバーが複数人いると、いつもより幅が広がり多様性が生まれる。参加者4人、という人数が丁度よいとも感じた。これがもっと多くなると発言にも気を使うし遠慮もする。
今回ご縁を預かった。初めましての方だったが、何かこう、胸を借りるような感じで会話ができた。人間力だろうか。どことなくその懐の深さは会社の先輩を彷彿とさせる。会社の先輩に相談でも良いのだが、愚痴っぽい部分もあり、どこか後ろ向きな会話になる部分もあるので、なかなか相談まで漕ぎ着けられていない。あと先輩を通してその方面メンバーへの伝達までも気にしてしまう。人の噂。
話がずれたが、今回お会いした人は良い意味で直接関係なく、そしてキャリアと経験を持っていて具体的なアドバイスも出てくる。語彙も豊富で、話も上手だ。
コーチングの練習ではあるものの、うまく話を受け止めてくれたことで安心と信頼を感じた。
この人に相談してみたい。このご縁を次に繋げたい。
やっぱり人と会話するって大事だし面白い。
M26 実践的アプローチ 5 〜対等な関係を築く〜
ほぼ1ヶ月ぶりの回だった。
今日のテーマは、クライアントとどのように対等な関係を築くか、という内容。
講座の中でメンバーと議論し、出てきたキーワードは「味方」だ。
クライアントの味方であり続けること、これが信頼のベースであるだろう。
コーチが自分のことを見ていたら何のためのコーチングか、ということになる。
クライアントのための時間であり、コーチはクライアントの味方なのだ。クライアントの思考を刺激して、成長の後押しをする。粘り強くサポートすることも時に必要だろう。アドバイスの量が多くなると依存関係になってしまい対等ではなくなるのでその点は注意するとして、クライアントの状態を見極めて必要な時にアドバイスすることもあれば、共感を示すこともある。全てはクライアントのことを考えたことであり、なぜならクライアントの味方であるから。
信頼とはそういう関係性の上に成り立つ。
では対等な関係でなくなるとしたらどんな要因があるだろうか
コーチ側
- 自己承認欲求が高い状態でクライアントと接する。つまり自分のことしか考えていない。
- クライアントを信頼していない。
- クライアントを知ろうとしていない。
クライアント側
他にも出てきた。
- コーチとクライアント間のポジションの影響。例えば威圧的な上司と部下の関係。部下は上司の意に沿った返答をするので、コーチングが機能しない。
- コーチが積極的にアドバイスすると、それはティーチングになってしまいクライアントがコーチは教えてくれる人、という認識になってしまい自分で答えを出そうとしなくなる。
- 会社に言われてコーチングを受けることになり、不服な状態。
今回面白かったのは、若い世代は自分の個性を見てくれないとやる気を失うそうだ。例えば〇〇さんのようになれ、と言われても、それは今の自分を否定しているように受け止められ、やる気を失うか反発する、というもの。
私個人では、〇〇さんを目指せ!みたいなトークはよくあったように思うので、自分の個性を否定されている、というようなことまでは感じないのだが、若い世代は教育現場で順位などの競争を薄めてそれぞれの個性を尊重する、というアプローチで育ったので、比較されることに敏感、なんだそうだ。
個性の時代とよく叫ばれているように、それぞれの個性を見る必要があるのは異論はない。
先生がそこでいっていたのは、伝え方、言い回しの問題だろう、と。
〇〇さんのようになれ、という言葉ではなく、「1年後に〇〇さんがやっているような仕事ができるようになってほしい。あなたならできるとおもうし、もっと早い時期にできるようになれるかもしれない」というような伝え方だと、当人に寄り添いつつ、伝えたい「コト」の部分を切り離して伝えているので、受け止めやすい、らしい。
勉強になる。
もう一つ勉強になるのは、指摘をするやり方だ。
実際講義の中で、他のメンバーの発言へのリアクションだ。
その発言内容に対して私は、もう少し広い視野でみると、その考え方については以前の講義の中で、こういう点に気をつけたほうがよい、というポイントが浮かび上がった。
それを伝えるのに、「以前の講義のなかで、xxxという観点に対する話があったが、いまの話の延長上には、まさにxxxの懸念がでてきそう」という指摘をしそうになったが、それよりも前に先生が、自然な言い回しで伝えていた。
私の言い方は、下手すると「前にいったと思うけど」という上から目線、マウンティング、みたいな姿勢になってしまうし、それを誤りを正すかのような指摘の仕方をしてしまう。
そうではなくて、人は忘れる生き物なのだから、何度でも同じ話をする必要が出てくることを念頭に、そこをわざわざ言うのではなく、必要なことだけを相手が受け入れられるように伝える、ということが、自分にとってのリマインドになった。
私は、正しい、正しくない、正解、間違っている、ということを意識しすぎているのかもしれない。
学校の授業的な感じだ。それは窮屈だ。
わざわざ間違いを指摘するような言い方をするのは、私は正しいとか、自分は気づいた、という優越感に浸りたいだけなのだろうか。ここは我ながら不思議だ。この癖を直したい。
そう思いつつ、自分のコメントは客観的な意見が多い。主観的な意見を出さないのは、自分の意見に自信がないからで、他人を気にしているからに他ならない。自分を守っている、傷つかないようにしているだけだ。それでは人と強い信頼関係は築きにくいのではないか、とふと思う。
自己開示する、ということを意識して実践していくことで、自分が世界に受け入れられている感覚を身につけたい、と思うのだが、どうも元に戻ってしまう。
やっぱり、人と一緒に学ぶ場と対話、あるいは議論というのは発見があるなぁと改めて思う今日この頃。
M25 実践的アプローチ 4 〜専門性を活かす〜
先日受けた受講ノートを書き残していないので思い出しながら書く。
この日は専門性がtopicだ。
自分の専門的な領域であればクライアントよりも知っていることが多く、色々な経験も持っている。だがそこには危険があり、クライアントに積極的にアドバイスしたくなったり、あるいは自分の正解をクライアントに押し付けることにもなりかねない。
コーチはその点をよく自覚し、かつ自分の正解がクライアントにとっての正解ではないことを肝に銘じなければいけない。
あるいは、正論はいうのは簡単だが、クライアントは正論がわかっているもののそれが出来ないから悩んでいる、ということを覚えておく必要がある。
ただ正論を言うだけではクライアントの心は動かないし信頼関係も結べない。
正論ではなく、クライアントにとって必要なアドバイスができること
それが専門家だということができるのではないか。
そんな話をこの回では取り扱った。
専門性があるというのは、相手と自分とが持っている前提知識経験が違うということで、そこから出てくる答えも当然違うわけだ。
そのため自分にとっての正解が、そのまま相手にとっての正解にはならない。
クライアントが成長していくことで、あるい日それが正解になる時は来るかもしれないが、アドバイスが必要な場面にあっても、それはクライアントの状態によって、するべきアドバイスは変わる。
クライアントをよく観察し理解する必要があるのだ。
クライアントの真の問題が何であるか、いまのクライアントに必要なことは何か、その先で必要になってくることは何か。
コーチの風景を描きながら、クライアントの風景を正確に把握していく。
そこで、必要な際に必要なアドバイスができること。それがポイントだ。
それが自分の専門領域なのであれば、自分の考えに拘らないよう力まずアドバイスできるようにしよう。
そんなことを思う。
さて、ところで自分の専門性ってなんだろう。
これはなかなか面白い質問だ。
仕事で取り扱う事柄は専門的だが、ニッチであり他にそのまま当てはめられない。
しかし応用は効くはずで、そのために体系化言語化するようなことはしてきてなく、自分の仕事をもっと客観的に見ても良いのかも、とちょっと考えている。
M24 実践的アプローチ 3 〜プレッシャーのかかるコーチング〜
本日も引き続き実践的アプローチの内容だ。
コーチにプレッシャーがかかっている状況で、正常なコーチングができるのか、という視点を話した。
プレッシャーとしてどのような例があげられるか。
- 取り扱う問題の深刻度
- 制限時間
- コーチングの金額
- クライアントが攻撃的
- コーチの生活がかかっている
例えば話しながらこんな例が出てきた。こうした状況下で、コーチは何を考えているだろう。いや、逆だ。
コーチングを行う際にコーチ自身がプレッシャーを感じる場合の多くは、コート自身の内面に意識が向いてしまっていることが原因だ。
- 「良いコーチング」をしなければならない
- 「良いコーチ」でありたい
このような意識に囚われると、クライアントのことを置き去りにしてしまう。
クライアントにとってその2つは、関係ない。クライアントにとって良いコーチ・コーチングが、良いそれ、なのだ。。
クライアントが満足したのなら、それが価値となる。例えコーチが話を聞いていただけだとしても、だ。
だから、コーチが自分の思い込みを抱えるのではなく、クライアントの求めているものは何か、という基本を忘れないことが大切なのだ、と。
もう一つ興味深いのは、コーチの「存在感=プレゼンス」の価値だ。
先ほど話を聞いているだけで終わるコーチング、という例が出たが、その場合、クライアントがコーチの存在感に価値を感じている可能性が高い。コーチがそこにいるだけで良い、という場合があるのだ。
他のコーチではダメ、あなただから、話をしたい。
それはコーチとクライアントの間に、確かな信頼や感触が築かれた上で生じることだろう。
とはいえ、例えば5分間という制限下でコーチングをしなければいけない場合、近道が必要な場面もある。
- 時間内でクライアントが望むものを確認する。
「この時間で何を得たいか」
- 既存の思考を確認する
「そのことについてこれまで考えたことがあるか」
- 論点を明確にする
「今一番解決したいことは何か」
そうしたことをヒントに、限られた時間の中では時にグッと近づく必要がある場合もある。
M23 実践的アプローチ 2 〜クライアントを持つ〜
今日はかなり実践的な話だ。
コーチングを提供する際に必要なプロセスと、価格の話。
1.コーチングの合意 (契約)
コーチとクライアント間で、コーチングを行うことの同意を得る。
コーチングが何であるかを理解していなければその説明をしつつ、必要な条項について契約書を取り交わす。ビジネスとしても、相手への信頼感になるし、場合によっては自分を守る手段にもなる。
2.買わない理由を知る
何かを買う時、買わない理由になるのはどんな点があるだろう。
不信 / 不要 / 不適 / 不急
こういった理由がある。コーチはクライアントに対して、これらが生まれない言動をしていることが大切だ。
3.コーチングの価格設定
自分のコーチングに対していくらの価格を設定するか。
これもまた難しい質問だ。値付けというのは奥が深い。
こういうことを自分なりに用意して提供していく必要がある。
一つ先生に言われたのは、サラリーマンとして副業でやるのなら、収入面では生活できるメインの収入源があるのだから、クライアントさんがつかない期間があっても、時間をかけて準備なり用意なりその他活動ができる。ここは大きなメリットだ、とのこと。
急がず焦らず価値を高めていく。中長期的の視点が必要なのだ。