M25 実践的アプローチ 4 〜専門性を活かす〜
先日受けた受講ノートを書き残していないので思い出しながら書く。
この日は専門性がtopicだ。
自分の専門的な領域であればクライアントよりも知っていることが多く、色々な経験も持っている。だがそこには危険があり、クライアントに積極的にアドバイスしたくなったり、あるいは自分の正解をクライアントに押し付けることにもなりかねない。
コーチはその点をよく自覚し、かつ自分の正解がクライアントにとっての正解ではないことを肝に銘じなければいけない。
あるいは、正論はいうのは簡単だが、クライアントは正論がわかっているもののそれが出来ないから悩んでいる、ということを覚えておく必要がある。
ただ正論を言うだけではクライアントの心は動かないし信頼関係も結べない。
正論ではなく、クライアントにとって必要なアドバイスができること
それが専門家だということができるのではないか。
そんな話をこの回では取り扱った。
専門性があるというのは、相手と自分とが持っている前提知識経験が違うということで、そこから出てくる答えも当然違うわけだ。
そのため自分にとっての正解が、そのまま相手にとっての正解にはならない。
クライアントが成長していくことで、あるい日それが正解になる時は来るかもしれないが、アドバイスが必要な場面にあっても、それはクライアントの状態によって、するべきアドバイスは変わる。
クライアントをよく観察し理解する必要があるのだ。
クライアントの真の問題が何であるか、いまのクライアントに必要なことは何か、その先で必要になってくることは何か。
コーチの風景を描きながら、クライアントの風景を正確に把握していく。
そこで、必要な際に必要なアドバイスができること。それがポイントだ。
それが自分の専門領域なのであれば、自分の考えに拘らないよう力まずアドバイスできるようにしよう。
そんなことを思う。
さて、ところで自分の専門性ってなんだろう。
これはなかなか面白い質問だ。
仕事で取り扱う事柄は専門的だが、ニッチであり他にそのまま当てはめられない。
しかし応用は効くはずで、そのために体系化言語化するようなことはしてきてなく、自分の仕事をもっと客観的に見ても良いのかも、とちょっと考えている。