訊く技術 その4 (というか6)
今回は洞察についての授業だ。
これまでを振り返ると、以下の内容を習ってきた。
「聴く技術」
- クライアントの風景を描く
- コーチの風景を描く
- コーチの命題
「訊く技術」
- 2W1Hで考える(Why-What-How)
- 視点を変える(時間と空間)
- いいかえる質問(抽象と具体)
- くらべる質問(別の観点を加える)
- たどる質問(関連性を見つける)
これらを総合し、洞察を働かせることが大切である、と。
洞察を働かせる場面はどういったものがあるのだろうか。会話していると以下のあたりが挙げられる。これを直接アドバイスするのか、質問によって考えてみてもらうのか、あるいは後でフィードバックとしてシェアするのか、は場面による。
- クライアントが何回も悩んでいて膠着状態に陥った時に、アドバイスが必要な場面
- 反省せず何度も同じ失敗を繰り返すクライアントがいたとして、その場合次に予測できることとしてxxxがあるとどうする、というような考えさせる質問
- クライアント、コーチ、双方の経験がないような未来の状況があったとき、それに対する予測、落とし穴などリスクについての予想
- あるいは過去の体験に対する違った視点の気づき
洞察はすぐにつようなものではない。とはいえどのように身につけるか?
何か学んだり気づき発見があったさいに、「自分の体験にあてはめるどどうなるのか」「他に似たような事象はないか」、あるいは「自分だったらどうするか」など、他の事柄に結びつけて考える、応用する、という癖を常日頃につけている必要がある、とする。
洞察力 = 知識 x 経験 x 論理的思考
から成り立っており、知識経験は自分で積み上げていくしかない。小説や映画から視点を得る、あるいは歴史から当時の人の考えを想像してみる、など。
とにかく自分の視点と他の視点を紐づけてみる、置き換えて考えてみる。
この洞察が磨かれていくと、クライアントの話をきいたときにポイントと質問の組み立てがすぐにできるようになってくるようだ。
私はまだまだその域にいないのだが、そうなるには前述の学習を繰り返ししていくしかない。
Youtubeにアップされているコーチングの動画を見て、分析するのも良いようだ。
コーチがどういう意図でその質問をしているのか、など分析することで洞察力が磨かれる。
なるほどそういうやり方もあるなぁ。
これは、観察力と、自分への応用力、とも呼べるのかも知れない。
時間はかかるが、やるっきゃない。
同じ話で、コーチングを世の中に提供していくには、まず自分を知ってもらう必要があり、そのために自己表現をする必要がある。
ブログであったりラジオであったりSNSであったり、様々だ。
それはアウトプットを増やす、続ける、ということ。
自分を知ってもらう、それは自分のブランディングをも意味する。
最近思うところもあり、これら全て自分の世界を広げていくこと、に繋がっているなぁと思う。自分の世界は狭い。外の世界へ出ていくこと、そのための力を磨くこと、というのを考える今日この頃だ。